環境の影響は?

肥満や太りやすい体質というのがある程度遺伝するということがわかってきましたが、 自分がその家系に生まれたからといって落ち込むことはありません。 肥満の遺伝的な要因は、食生活や運動習慣をはじめとした生活習慣などで克服できる程度のものなのです。

熱産生エネルギーの増加に作用するといわれる遺伝子異常は、 日本人の約20%に見つかっているのに対して、アメリカの白人にはわずか数%しか見つかっていません。 この結果だけを見ると日本人の方が太っている人が多いことになりそうですが、 実際はアメリカ人の方が肥満が多いということが明らかになっています。 その理由はみなさんが想像するように、アメリカ人の食生活にあるわけです。

肥満の原因としては遺伝要因よりもむしろ食生活や運動習慣など、 ふだんの生活習慣、環境要因が大きくかかわっています。 そのような事実があるからこそ、遺伝3割、環境(生活習慣)7割といわれるようになりました。 肥満になりやすい体質は遺伝することもありますが、 生活習慣を改善しても避けられないような重大な影響を与える遺伝は非常に少なく、 肥満は生活習慣の改善によって克服できるものなのです。 ですから、日頃から太りにくい生活習慣や運動習慣を実践していれば、 過酷なダイエットを行う必要がなくなるわけですね。